芸術家や哲学者など優れた功績を残した人達が活躍

オランダには芸術家や哲学者など優れた功績を残した有名人がたくさんいます。

オランダ出身の画家にはファン・ホーイェン、ヤン・ステーン、独特の光の描写で有名なレンブラント・ファン・レイン、同じく柔らかな光彩で画面を作り上げるヨハネス・フェルメール、ポスト印象派とも言われる独特の描きかたを確立したフィンセント・ファン・ゴッホ、色と線で画面を構成する抽象絵画の大家であるピート・モンドリアン、ディック・ブルーナ、だまし絵で有名なマウリッツ・エッシャー、フランス・ハルスなどがいます。

また、芸術の中でも音楽にも才能を持った人が多く、15世紀後半から16世紀にかけてルネサンス音楽を代表する作曲家たちが集まったネーデルランド楽派やフランドル楽派と呼ばれる人たちが活躍した国です。

ヨハン・ワーヘナール、ウィレム・メンゲルベルク、パウル・ファン・ケンペン、エドゥアルト・ファン・ベイヌム、ベルナルト・ハイティンク、エド・デ・ワールト、グスタフ・レオンハルト、フランス・ブリュッヘン、トン・コープマンといった名だたる音楽家たちがオランダから生まれています。また、学問の分野では哲学者であるデジデリウス・エラスムスや、バールーフ・デ・スピノザがオランダで活躍しました。

デジデリウス•エラスムスは、1466年に当時ネーデルランドと呼ばれていた土地に生まれ、神学者や哲学者として生き、カトリック司祭をも務めた人文主義者です。

ラテン語の名前には出身地をつけるという当時の風習から、ロッテルダムのエラスムスとも呼ばれています。もう一人オランダを代表する有名人であるバールーフ•デ•スピノザは、1677年に生まれ、デカルトやライプニッツらと並んで大陸合理主義哲学を説きました。

主著には『エチカ』が挙げられます。彼の主張はしばしば汎神論として捉えられるものですが、神学者でもある彼が唱えたのは、無神論ではなく神をそのまま自然として考える一元論と捉えることのできるものでした。

その説の上に、彼は神の人格性を破棄して神について論じて行きます。

当時こうした考え方が理解されず、無神論者として異端扱いをされていたスピノザですが、後にヘーゲルはスピノザの主張は無神論ではなく、全てが神であるとする無限世界論であると論じたことや、フランス現代思想のドゥルーズもスピノザの研究に取り組むなど、段々と解釈の幅も広がり後の時代の人々に大きな影響を与えました。